バランス感覚が重要!図形に着色したりサイズの拡大・縮小を試す

windowsのPCにはスタート⇒すべてのプログラム⇒アクセサリ⇒ペイント、と進んでいくと絵を描くためのソフトが起動しますので試してみましょう。四角や丸などの単純な図形を並べて、青、赤、黄色というふうに着色を施して、プリントアウトすれば1枚の絵画が完成します。これは初歩的な訓練としては非常に楽しめるため、PCがなければ紙と色鉛筆を用意して、いかに綺麗な円や四角を描けるか、いかに均等に色をベタ塗りできるか挑戦して、最終的には、空、海、山というように簡略化した図形に近い絵を描き、ベタ塗りで鮮やかな色合いを出し、シンプルな風景画を描く事もできます。

図形はバランス感覚を養うためには非常に優れたツールと言えますので、円をつぶせば楕円になりますし、円の一部に角をつければ、扇形になり、次々と発展させる事ができます。まずは、自分の好きなように図形をたくさん描いていくことから始めれば、最終的な方向性を見出せますし、長方形の中に均等に並べた小さな四角形を描けばビルになり、同じサイズで横長の長方形を縦にくっつけるように並べて、上から順に青、水色、白という色を施せば、空と海岸と砂浜が完成します。要するに単純なものこそ1つの美学でもあり、究極の引き出しとも言う事ができます。

ところが美術教育のスタートラインは、複雑な構図の静止画を絵の具で描いたり、人物の石膏を鉛筆でスケッチするなど本格的なアカデミズムの形成が前面に押し出されて、訓練と訓練のせめぎ合いの中で脂汗を流しながら、絵を仕上げようとするので、本人独自の視点や構想と言った基本的な発想の転換に対する思考力が鈍ってしまいます。ですからまずは図形から始めて、正確な円を描くことと均等に着色するということから始めて、四角や三角を付け足していき、全体のバランスをとっていきましょう。

図形と言うのは、人に何かの構造を分かりやすく伝えるためのツールでもありますので、積極的に取り組めば自分の意思を反映した円であれば、周りをぼかすことにより精神的なイマジネーションを込める事ができ、抽象的な事柄を分かりやすいもの変えて、より伝達能力に優れた美術的ビジョンの形成に至ります。それでは人間を図形で表現するにはどうしたらいいのでしょうか。顔の輪郭や目は円形、鼻は三角、口は長方形と言うように、図形を横に伸ばしたり、縮めたりするだけで、あらゆる表現形態へと発展させる事ができるので、より高度な創造へと変化していきます。

円、四角形、三角形の三つの図形から派生する多種多様の表現と言うのは、絵画の根本的な空間形成の膨張とも言うべき新たなメタ構造の秩序を保つための重要な基礎形体といえます。立方体を遠近法を用いて表現すれば、更に進化した相対的な画面構成へ繋がりますし、単純な思考を用いて複雑な要素を造り上げるには、より高度な空間を捕らえる感覚が必要になりますが、難しいことではありません。大きな円と小さな円を描けば自ずと相対的遠近法が完成し、円の隅に小さな白い円を描けば光の反射を立体感を持って表せるので、生命力を伴ったかのような画面が生まれます。

人間の顔の輪郭を多角形で表現すると約七~九画で成り立ちます。目は六角形、鼻は九~十一角形、というように湾曲的な構造を角ばった形状に置き換えることによって、単純な思考を用いて複雑な形状を作るための、下準備がここに整うので、図形の根本的な基礎である四角形は、絵を描く上で1つの起源と考える事ができます。しかしそれだけでは何も発展しないので、角ばった形式の図になれたら、徐々に滑らかな曲線を取り入れて、自由なラインを作っていきましょう。