絵を描く上で重要なのは、想像力や技術力よりも常にわくわくするような構図を思い浮かべておくことです。それにはシンプルな画面構成を常に意識して全体のビジョンを分かりやすく、視覚に訴える造型模写を施す必要があるので、リアルな描写に飽きたら、絵を単純化してみましょう。要するに複雑化した画面から必要最低限の要素だけ残して、いらないものを省いていく作業が重要になってきます。人の顔を描くにしても、光と影の関係性における陰影表現をなくして、輪郭線をはっきり描くと平面的な絵になりますし、リアルな画面をイラストテイストに返還することで、従来までの固定概念を覆す新たな世界観の開拓に繋がります。

洋服や車のデザインを考えた時に、シンプルな発想は人に印象と共感を与えて、何度見ても飽きない新鮮な感覚だけを残しますので、結果的には余分なものがないということは、捨てる要素がないということに行き当たりますから、いつまでも愛される作品が誕生することになります。リラックスして絵を描くことは重要ですし、形式に囚われず自分のやりたいようにやって、尚且つシンプルな構図を生み出せば、ごちゃごちゃした画面になることもないので、最後まで楽しみながら取り組めます。

時には絵を描く事は苦しみであったり、思い通りの描写ができずに悩み続ける時もあるかもしれません。それはそれで1つの構成を造り上げる過程としては大事な事ですので、乗り越える努力は必要になりますが、そういう時にこそ絵が複雑化していないか一端立ち止まって考える必要があります。まずは画面を均等に4等分してみて、それぞれの枡の中に要素が集中していないか確認することをお勧めします。そういう箇所を見つけたら、何が余分で何が必要なものであるかをよく見極めたうえで微調整していきます。肖像画にしても人物が画面に対してフィットする大きさと言うものを考えると視覚的にも変わってきますし、印象も良くなります。

絵を描いている時に面白みに溢れた構図ができれば、楽しさは倍増します。しかしバランスが悪いとそれらのプラス面が半減してしまいますので、一つ一つの要素を忠実に確認する事も重要ですが、全体の配置を1回見直す必要があります。部分的に遠近感が狂っていたり、着色段階でむらがあったりした時には、すぐに修正していきましょう。悪循環を断ち切っていけば絵を描きながらアイデアを放出できるので、次の段階の描写が楽になります。これらの一連の取り組みに際して必要な事は、随所随所で全体を客観的に見直すことに尽きますので、様々な選択肢を通過する必要はありますが、結果的にしっかりした構図の絵が完成します。

例えば風景画をシンプルな構図にするとどうなるでしょうか。一面に畑が広がり、遠くに海の地平線が見えるような広大な景色を畑は黄色、海は青と言うように、画面を色で覆い尽くすようなアイデアは、一歩進んだ発想力が必要になるので、写実風景と心象風景を総合的に解析していく必要があります。それらを応用していけば、抽象画一歩手前の独特な世界観を放ち、要素の大きさと配置に際してバランスよく整えることができれば、何度見ても飽きない絵を描く事ができます。

今もってアバンギャルドが全盛になりうる21世紀の美術とは、バランス感覚がモノを言うシンプルな世界でありながら、古典的なインパクトも兼ね備えているので、常に視覚に訴えてきます。がさつな画面を作っても描写する時の線を少なくしていくことが重要ですし、イメージが拡散してしまうようであれば要素を減らして誰が見ても分かりやすい画面構成を目指して新たな世界観を構築しましょう。

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